アプリで2回目以降の軌道でも前回の情報を保持したい場合、自作ファイルに出力するのもいいですが、それ用のファイルが用意されています。今回は備忘録も兼ねてまとめておきます。
Packagedプロジェクト用です。Unpackagedの人は大人しく%AppData%にファイル書込みしましょう。
Packageのインストール
設定ファイルを使用するにはNuGetで以下のパッケージをインストールする必要があります。
System.Configuration.ConfigurationManager
インストールしなかった場合、『CS1069: 型名 ‘ApplicationSettingBase’ が ‘System.Configuration’ に見つかりません』というエラーが出ます。
ソリューションエクスプローラーでプロジェクトを右クリック>「NuGetパッケージの管理」を選択します。
その後、「参照」タブで対象のパッケージを検索して最新の安定板またはプレビュー版のいずれかをインストールします。

プロジェクトを右クリック>「追加」>「新しい項目」を選択する
C#の項目>全般にある設定ファイルを追加する

変数名・型・スコープ・初期値を設定する。今回は既存プロジェクトで使用しているものから引用しているので、以下のように定義しました。

スコープの内容は以下の通り
- ユーザー:変更可能な設定値。ユーザーが設定可能な項目などに使用する。
- アプリケーション:設定変更ができない設定値(Readonly)。バージョン情報などを格納するのに使用する。
設定値へのアクセス
作成したファイル名と同じ名前でクラスとして定義されるので、以下のようにアクセスする。
例:MySettings.settingsの場合
MySettings.Default.{名前}
参考
C# WinUI3 の[設定ファイル]でユーザー定義の構造体データを保存する手順 – マゴトログ シュミニイキル